ひと手間かけてみて

門出の記念品

河北新聞社発行の『河北ウイークリーせんだい』の２０１９．２．２１号に掲載されました。

３月は卒業に退職、転勤や異動などの時季ということもあり、取材いただきました。

こちらからご覧いただけます

＞ 河北ウイークリーせんだい｜特集 ひと手間かけてみて門出の記念品

２０１８年も 残り１ヶ月となりました。

皆様は どんな１年を お過ごしだったでしょうか？

当店では早くも バカラの ２０１９年刻印タンブラーのご注文をいただき

出荷を済ませ、クリスマス前なのに ２０１９年の足音を感じておりました。

彫刻の贈り物で 皆様にお喜びいただける永遠のサンタになれるように

楽しめる お店作りをしてまいります。

毎年１０月頃には 来年の年号入りタンブラーの発売ニュースが聞こえてきます。

 １０月１０日 〜 販売開始

ウエッジウッド タンブラー２０１９ クォーツ（↑上写真）

光に満ちた20１９年に想いを込めて

タンブラー ２０１８ ハーベストは 丸い優しさを感じましたが

 クォーツ（水晶）は カットの深さから 輝きの強さ感じます。

Ｂａｃｃａｒａｔ（バカラ）は １１月１日 〜 販売開始

 ２０１９年号入りタンブラー ＶＩＴＡ（ヴィータ）になります。

毎年人気の年号タンブラー。ＶＩＴＡは ラテン語・イタリア語で “ 生命 ” を 意味し

人生の新しい門出のお祝いにも最適です。上下に躍動感のあるカットが 入っております。

お楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。

昨年に続き 年に一度のバカラコレクション２０１８に行ってきました。

バカラの過去から未来を知るのに とても良い機会になります。

販売員さんの 商品知識も深いので 商品に意味・価値が持てます。

商品数は 小物のアクセサリーやクリスマスオーナメントから

大物の置物やシャンデリアまで 見ごたえ充分なラインナップでした。

目玉は 一流の職人による手仕事を意味する『Haute Couture（オート・クチュール）』になり

オート・クチュールコレクションとして６商品が並びました。

Serviteur Muet

アンジェロ センターピース

中でも この商品が代表作であり 価格約４１０万円・世界限定１８ペース というものでした。

オリジナルは １９０９年のナンシー国際博覧会に出品され、

この時代におけるバカラの作品の特徴のひとつ

クリスタルにブロンズを組み合わせた表現が 目を奪います。

販売員さんの話で

『なぜ この形になったかというと 第一次世界大戦がはじまり

貴族一人に対し 一人の召使が付けられなくなり 花瓶とお皿を一つにし効率化を図った』

 という経緯も 伺いました。

現在も２５０年を超える歴史で発表してきた傑作を

Ｍ．Ｏ．Ｆ（フランス最優秀職人）を持つ 現代の職人たちが

最高のクラフトマンシップを発揮し 再現・復刻しているコレクションになります。

歴史を知り 確かな技術と 装飾芸術を見ることができました。

その他にも ２０１８ ニューコレクションでは

 “ リキュール コフレ ”

バカラでつくられた数多くのグラスの中から 日本で人気の高い繊細な

エッチングや金彩を施したリキュールグラスを集めてあります。

ミニチュアの中に バカラの高度な技術や芸術性が 凝縮されていました。

商品の中には シリアルナンバーが刻印されている商品もあり

素晴らしい輝きに 心躍る時間を過ごしてまいりました。

価格の高さと価値は 考え方や感じ方で人それぞれだと思います。

 贈られる方が お相手を想像されて贈り物を考えられる時間にこそ

意味があり、価値があり、贈り物の良さがあるのだと思います。

お選びいただける 魅力ある商品探しを続けることが

私たちの仕事でもあると 考えております。

当店の使命

とある日の製作現場での お話です。

２０１８年も 折り返しを過ぎた暑い日に１本の連絡が入りました。

誰も知るであろう企業様の代表取締役が ご退職される際にお渡しする記念品のご依頼でした。

大変光栄なお話をいただきましたが、彫刻内容はクリスタル板にCredo（会社信条）を英語で

約７０文字×約３０行＝２，１００文字

加えて デザインと社名ロゴ。

断る理由はありませんが、簡単にお受け判断ができるものではありませんでした。

当店にいただくご依頼は 年々難易度が高くなっており、できる限りチャレンジをしておりますが、

お受けする以上、失敗や完璧でない商品は お出しできないことにもなります。

レーザー彫刻など彫刻技術の進歩もあり、簡単に綺麗に彫刻できるのかもしれませんが、

当店ではサンドブラストを使い 地道に人の手で彫刻をしております。

機械のように１ｍｍのずれもない 全く同じ文字が並ぶことはありません。

目を凝らし よく見ると少しカタチが違っていたりします。

私はこれを味・個性だと考えております。

結局、ご依頼をお受けするのでしたが、なんと製作時間は仕上げ込みで約６時間。

通常１個の製作時間は長くても１．５時間くらいなので ４倍もの時間がかかりました。

１文字１文字を削り出している間、流れる汗と考えていたことは

手にするお客様に気づいてもらえないかもしれないけど

きっと、想いは届くはずだということと、

Credoの内容の重さを身をもって感じました。

このようなご依頼を託していただけましたことに感謝し、

情熱が彫刻技術を上げ、よりお喜びいただける商品を

お届けできるものと信じ、これからも取り組んでまいります。